ゾチオロギカ―フランクフルト学派の社会学論集

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  • サイズ B6判/ページ数 389p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582702767
  • NDC分類 361
  • Cコード C0010

内容説明

『啓蒙の弁証法』に次ぐアドルノとホルクハイマーの第2の共著。アメリカ亡命からドイツに帰国した二人が、ドイツ哲学とアメリカ社会学を批判的に結合し新たな社会哲学の課題を提示する。

目次

社会学と哲学
イデオロギーと行為
文化と管理
偏見について
修正された精神分析
ショーペンハウアーと社会
ショーペンハウアーの現代的意義
二番煎じの迷信
半教養の理論
理性の概念によせて
社会学と経験的研究
社会学のカテゴリーとしての静学と動学

著者等紹介

アングラオ,クリスティアン[アングラオ,クリスティアン][Horkheimer,Max]
1895~1973。シュトゥットガルトの実業家の家に生まれ、1925年にフランクフルト大学で、カントの『判断力批判』に関する論文で教授資格取得。30年フランクフルト大学の社会哲学正教授兼社会研究所所長となり、機関誌『社会研究』を編集発行。33年以降ナチスの弾圧を避け、ジュネーヴ、ロンドン、パリ、ニューヨークに研究所を移しながら、アドルノ、ベンヤミン、フロム、マルクーゼなどと共同研究を継続する

アドルノ,テオドール・W.[アドルノ,テオドールW.][Adorno,Theodor Wiesengrund]
1903~69。フランクフルトのユダヤ系の商家に生まれ、1922年からフランクフルト大学で哲学・社会学を学び音楽批評を始める。ナチス台頭の時代、哲学、社会、芸術に関する批判的な著作活動を開始。38年アメリカに亡命するが、49年ドイツに帰国し、フランクフルト大学の哲学・社会学教授、後に同大学の社会研究所所長となる

三光長治[サンコウナガハル]
1928年生まれ。埼玉大学名誉教授。ドイツ文学・哲学・音楽

市村仁[イチムラマサシ]
1919年生まれ。埼玉大学名誉教授。ドイツ文学

藤野寛[フジノヒロシ]
1956年生まれ。一橋大学大学院言語社会研究科教授。ドイツ哲学・思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

柳田

9
アドルノ「半教養の理論」を読む。アドルノの文章をちゃんと読んだのはこれが初めてだが、たしかに読みにくい。ただ、哲学ではなく教養が主題だからわりあい具体的ではあった。それにこれはエッセイであって論文ではない。随所に社会心理学や量的調査などに言及があるのは、フランクフルト学派らしいと思ったが、そもそも本書は「社会学論集」であるが、これは社会学ではないだろう。これは59年の論文だが、アドルノは、「教養の危機」なる現状に「半教養」なる命名をし、分析する。たぶん論旨は『啓蒙の弁証法』と同じなのだが、よくわからない。2018/03/28

ぷるぷる

1
千葉雅也の現代思想入門で触れられていて興味が出たので読んでみた。大戦中アメリカに亡命していた二人の思想家がドイツに帰国してアメリカとドイツの社会学について批判的に語る論文集。昔流行ったらしい弁証法ですね。イデオロギーに対する批判的な見方は同意したくなる「真理に対立するものとして自らが依存した存在であることの自覚に欠く…」んだそうだ。静学と動学の話が一番分かりやすくて進歩と秩序の密接不可分の関係が国家の困難に結びつくのに納得した。但し主に1950年代の論なので今読むと全貌掴むのがかなり理解し難いです。 2024/09/22

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