内容説明
「話す動物」はいかにして組み立てられるか?人間と社会そして生命までが経営・管理の対象となる時代に、人間の成立ち、ことば、儀礼、コミュニケーション、法と宗教を根本から問う。科学主義の呪縛をとく「ドグマ的次元」への招待。
目次
1 抹消に抗する問い、理論的枠組と概念
2 近代西洋における規範性の特権的表現、法システム
3 法の歴史と表象の歴史
4 正統性の記載と再記載、テクストの正典化と非正典化
5 イメージの不滅性
6 保証する“第三項”の危機
7 まとめにかえて
著者等紹介
ルジャンドル,ピエール[ルジャンドル,ピエール][Legendre,Pierre]
1930年生。法学、歴史学、哲学を修めた後、1957年に法制史とローマ法の教授資格を得て大学教員となる。これと並行して精神分析の研究を開始、西洋法制史の研究と精神分析をベースに、現代の「ウルトラモダン」な産業主義的社会における法制度の意味と機能を、“種としての人間”における“制度的なもの”総体の抜本的再検討をとおして捉えなおす壮大な企てを展開する。この徹底した西欧相対化の作業には、アフリカ新興諸国での産業整備や企業政策の指導といった実務経験が与っているが、自身「ドグマ人類学」と呼ぶ一連の仕事は、近代の哲学的理性が溢路に入って久しい現在、きわめてアクチュアルで根源的な意味をもつ、パリ第1大学や高等研究実習院での20年来の研究成果は、ライフワーク『ルソン(講義)』シリーズに結実している
西谷修[ニシタニオサム]
1950年愛知県生。東京都立大学人文科学研究科仏語仏文学博士課程中退。東京外国語大学大学院教授。思想文化論
嘉戸一将[カドカズマサ]
1970年大阪府生。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程中退。京都大学助手。日本政治思想史・法思想史
佐々木中[ササキアタル]
1973年青森県生。東京大学大学院人文社会系研究科宗教学宗教史学博士課程在籍。理論宗教学、社会哲学
橋本一径[ハシモトカズミチ]
1974年東京都生。東京大学大学院総合文化研究科博士課程およびナント大学博士課程在籍。表象文化論
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またの名
tamioar
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