出版社内容情報
石鍋 真澄[イシナベ マスミ]
著・文・その他
内容説明
バロック美術の礎を築いた革新者でありながら殺人を犯したならず者…。巷に流布する「カラヴァッジョ神話」から、作風や生き様をわかりやすく光と闇にたとえ評するのは容易だが、それはほんとうに正しいのか?生涯をかけ作品に触れてきた西洋美術史の第一人者が、過去の伝記から最新研究まで丹念にひもとき、その時代の社会的背景に基づく現実的な解釈を加えながら実像に迫っていく。カラヴァッジョ評伝の決定版。
目次
序章 カラヴァッジョの真実―二つの壁
第1章 ロンバルディア―領民と徒弟
第2章 ローマ―美術市場とパトロン
第3章 ローマ―革新と名声
第4章 ローマ―剣と絵筆
第5章 南イタリアとマルタ島―放浪と死
終章 カラヴァッジョの真実―一つの答え
著者等紹介
石鍋真澄[イシナベマスミ]
1949年生。東北大学大学院文学研究科修士課程修了。フィレンツェ大学を経て、成城大学教授。現在、成城大学名誉教授。文学博士。著書に『聖母の都市シエナ』(吉川弘文館、1988、第12回マルコ・ポーロ賞)等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
3
ふむ2023/01/05
Go Extreme
1
カラヴァッジョの真実:2つの壁 神話 ロンバルディアー領民と徒弟:シモーネ・ペテルツァーノ ミラノの宗教美術 ローマー美術市場とパトロン:貧困からの出発 美術市場の形成 初期作品 ローマー革新と名声;1600年ローマ マタイ論争 マタイ伝の反響 同性愛の問題 黄金の3年間 ローマー剣と絵筆:騎士と兵士 パリオーネ裁判 尋問調書 トマッソーニ兄弟 南イタリアとマルタ島ー放浪と死:パリアーノ マルタ島 シチリア島 2つのサロメ 死・遺した作品 カラヴァッジョの真実・一つの答え;レガシー どんな画家2024/02/17
ekoeko
1
カラヴァッジョの伝記。分厚い大作。 2023/04/19