出版社内容情報
濃密な色づかい、画面に重なる過去といま。明るく、力強いシスコの画。没後10年、初刊行の画集。
内容説明
53歳で本格的に絵筆をとり、91歳まで描き続けたシスコ。鮮やかな色づかいと丹念な筆づかいで、家族や友だち、草木や花、馬や小鳥、ネコ、ヘビまでキャンバスいっぱいに踊らせる。強烈な魅力を放つシスコの作品はどれも“規格外”!!いしいしんじ、都築響一、保坂健二朗ら豪華執筆陣も寄稿。2015年、没後10年を迎える画家初の作品集。
目次
絵のなかですべてが出会う(いしいしんじ)
人にスイッチが入る瞬間(都築響一)
ひみつのアルバム
アトリエは団地の四畳半―大きな作品は外の壁で描いた
塔本家の人びと
花図鑑
ふるさとの想い出
シスコはいきものがかり
ミー(猫・♂)は百の顔をもつ
丸山明宏がいっぱい
ビンにお絵かき、姉さん人形
チラシの裏のらくがき帖
シスコの日記
塔本シスコの芸術論―この世界においてすべては等価である
塔本シスコはキャンバスを耕す
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
天の川
53
53歳で突然、油絵を描き始めたシスコさん。誰に学ぶでもなく突き動かされるように92歳までに描いた作品は1500点以上。段ボールの裏やコタツ板、しゃもじにまで、家族や人生の思い出、自分の好きなものを次々に。描くこと=楽しいことだったのだろうな…と思える、エネルギーに溢れる色彩豊かな絵だ。市主催の滋賀県立美術館の学芸員さんによる講座、京都でのいしいしんじさんによるシスコをテーマにした「その場小説」、滋賀県立美術館と、私にとって11月は「塔本シスコ月間」だった。やりたいことを見つけて、突き進んだ人生、羨ましい。2023/11/11
きつねこ
23
図書館新刊本棚で見つけた。すごーい。圧倒された~。描かれている花柄全部好き。人物画も好き。モチーフも好き。文字も文も好き。若い時からたくさん描かれていたんだ。ぜひ一度、本物を見てみたい。2015/06/07
青い鳥☆彡
5
★★★★塔本さんの絵は、明るくて陽気で元気が出る絵。学ぼうと思ったら年齢は関係ない。自分が学ぼうと思った時が、学ぶ時だと感じた。2017/06/30
林克也
2
知らなかった。こんな絵描きがいたなんて。いままでなぜ知る機会がなかったのだろう?美術展好き、美術館好き、美術展のチラシ好きの自分がこんな凄い絵描きを知らずに生きてきたなんて、とても悔しい。でも今回、たまたまではあるがシスコさんを知ることができたのは天啓か。しかも今度の日曜まで春日井で展覧会やってる。ぜひ行かねば。 一般に言うところの絵を描く技術も、初期の絵を見ればとても高いことは一目瞭然だ。でも絵が上手いとか技術が高いという尺度が絵には関係ないということを思い知らされるシスコさんの絵。まいった。 2015/03/25
だだだ
1
シスコー!かっこいい。かわいい。 生で絵を見てみたいよ〜2019/05/16