出版社内容情報
報道写真家として米グラフ誌『LIFE』で活躍、対外宣伝グラフ誌『NIPPON』などでは編集者としても辣腕を発揮した鬼才。戦後日本の写真・グラフィックの礎を築いた作品をあまた紹介。
内容説明
米『LIFE』誌の表紙を飾った最初の日本人カメラマン。戦前の日本を世界に紹介し、“前畑、ガンバレ!”で有名な1936年ベルリン・オリンピックをルポした報道写真家は、日本のグラフ誌を切り拓いたリーダーでもあった。本書は1930年代から60年代に撮影された自身による写真作品、また河野鷹思、土門拳、亀倉雄策らと制作した『NIPPON』をはじめ、いまや伝説となったグラフ誌の数々もあわせ、名取の生涯にわたる仕事を網羅する。
目次
皇軍―1935
キリスト教徒の村―1935
朝鮮・満洲―1936
オリンピック―1936
ドイツ紀行―1936
アメリカ―1937
忘れられた島―1954
中国―1956
中国・麦積山石窟―1956
ロマネスク―1959~62〔ほか〕
著者等紹介
白山眞理[シラヤママリ]
1958年東京都生まれ。昭和女子大学文学部卒業。千葉大学大学院融合科学研究科単位取得退学。学術博士。現在、日本カメラ博物館運営委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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meg
14
すばらしい!2024/10/31
kiho
8
個性的な人柄…そして写真への飽くなき想い☆一途な気持ちに、良くも悪くも翻弄された仕事仲間の声が、時代を駆け抜けた名取氏の存在の大きさを伝えてくれる。戦時中のエピソードも興味深かったです♪2014/12/11
doji
1
まったくその存在は知らなかったけれどなんとなく手にとり読んだ。岡本太郎と同級、亀倉雄策ですら下についていた世代だから、デザインや編集といったことばもまだ普及してなかったころだろう。ほんにんのことばの断片と作品、そして証言から彼の人物像をとらえようとするけれど、かなりはちゃめちゃなひとだったということの印象がつよく、いまいち実像が浮かんでこなかった。いまでいうアートディレクター的な感覚のひとだったのだろう。2019/11/15
山田 太郎
0
芸術写真をあまり好ましく思っていなく、報道写真一筋の方。日本人写真家の草分け的存在。2017/03/18
ma-ko
0
徹底している。厳しいかただったんだなぁ。でもその厳しさのなかで次の有能なひとが育つんだろう。2015/08/31
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