出版社内容情報
「東洋美術をめぐる旅」をコンセプトに2013年1月にリニューアルオープンしたトーハク・東洋館。中国・朝鮮からエジプトまで、アジア最高水準とも言われる所蔵品を余すところなく紹介。
内容説明
きっと見つかる、わたしだけのタカラもの。東洋館に行ってみよう!東京国立博物館東洋館公式ガイド。
目次
旅で出会う―東洋美術の美と魅力
多神教の世界―古代エジプト・西アジアの神々
ギリシアの面影―古代インド・ガンダーラの彫刻
楽の音が聴こえる―シルクロードの美術
聖なる器―中国の青銅器
麗しき色―中国の青磁
世界的コレクション―中国の漆工
前田家伝来名物裂とインド更紗―染織帖
日本絵画の源流―中国の絵画
大物ぞろい―中国の書
大らかなかたち、繊細な絵柄ー朝鮮の仏像
高官たちの部屋を彩ったー朝鮮の家具
魅惑の遺跡ークメール・東南アジアの至宝
東京国立博物館の東洋美術コレクション
東洋館の快適な旅
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クロ
7
東京国立博物館の東洋館に収蔵されている展示品を紹介している。2013年にリニューアルをしてから行っているけれど、すごい展示数に圧倒され、迷子になりそうなくらい展示室もたくさんあって、なんとなくササッと観てしまっていた。この本を読んで、もっとじっくりと堪能したい展示品がたくさん見つかった。ガンダーラの仏像は、ほりの深い顔立ちをしていてとても美しいし、中国の螺鈿で龍をあらわした盆は実際この目で観てみたい!朝鮮半島のやきものは、魚や龍がユーモラスな表情で描かれていて、眺めれば楽しい気分になれそうだ。2019/04/13
misui
6
以前東洋館に行った際、あまりに膨大な量の収蔵品に圧倒されてふらふらになった経験がある。前知識がなかったので価値もろくにわからず、なんだかすごいものを見たという思いはあるものの不満の残る鑑賞になった。本書は各セクションの簡単なガイドと名品の紹介で、次回からの鑑賞の助けになってくれそう。古代エジプト・西アジアから日本に至る美術の流れを追体験することを意識して臨んでみたい。2016/09/09
なおこっか
5
日本建築コンビのトーハク探検、からの東洋館。東洋美術といっても幅広く、西はエジプトまで。ガンダーラ仏の別嬪さんぶりときたら、もう。朝鮮の優しい仏像と共に、心に平安をもたらす系。朝鮮といえば鬼瓦も気になる、見てみたい。今急激に興味をひかれている布、前田家伝来名物裂は写真で見るだけでもうっとり。前田家が買い集めたと聞くと、盗ってきたんじゃないことに安心するわ。2020/07/16
Christena
5
東洋館のアジアギャラリーは好きだけど、仏像や書はスルーでした。この本を読んで、ゆっくり見てみたいと思いました。写真を中心に、それぞれの特徴や、出土した場所、時代背景などを解説。2014/03/19
nizimasu
5
国立美術館はいつも平成館の特別展に行くことばかりで東洋館はスルーしていました。でもこの本のツアーを一緒に回っている感覚がなんとも楽しい。特にガンダーラ仏はもはやギリシャ顔で、以前にインドのエレファンタ島でみた仏様と印象がダブり、これは上野でそんな悠久を味わえるのかと、気分はインド旅行であります。他にも朝鮮の焼き物とか中国の書とか、説明を読むと興味津々。今度、風神雷神さんを久々に観に行くのでぜひよってみよう2014/03/08