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作品と言葉(線で生きる;線が線をよぶ;思索する線;線を越えて)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中井
4
長い間積んでた本。 大学生のときくらいに、松本竣介さんの絵をなんかで見て、いいなぁ、と思って、のちに本を見つけて買った。 1941年から1943年頃の絵が好き。 レプリカでいいからいつか飾りたいなぁ…2020/04/29
風が造る景色
4
松本竣介(1912-1948)生誕100年を記念して出版された画文集。 小学校の教科書で『Y市の橋』を見てから気になっていた画家。 そして、その気になる何かを大人になってから探し始めました。 竣介は、絵の傍らで随筆雑誌を創刊するなど多くの文章を残しています。 また、多くのスケッチ、デッサンや家族との書簡も残していて、ひとつひとつに彼の真面目な情熱と優しさが溢れ出ています。 この本は、彼の文章と絵画をモンタージュし重ね合わせて見せる手法で、彼とその作品の魅力を効果的に引き出して見せてくれています。2012/08/31
OKKO (o▽n)v 終活中
3
早世の画家・松本竣介の世界を数々の代表作と彼自身の言葉で描く ◆《美術にぶるっ!》で絶筆《建物》の実物を、回顧展を紹介する『日曜美術館』と中公新書『早世の天才画家』で人生を知る。本書では、あの乾いた空気を描き出す町の風景画の制作手順を知る。スケッチ→幾度もの下絵 この工程を経ることで、それが「主観がはぎとられた線」で表わしえる状態になったとき、彼はカンヴァスに向かうという。なるほど、その距離感に自分は惹かれたのだ ◆とはいえやはりあの国会議事堂前を行くリヤカーの黒い影にはいやおうなしに胸を打たれるのである2014/05/20
もと
1
線2022/07/31
すばる
1
絵に添えられた言葉が画家の姿勢を際立たせる。絵に真摯に向き合ったことがよくわかる。解説もわかりやすく、絵を見ただけではわからなかったことも腑に落ちる。絵と言葉と解説が、ちょうどよいバランスで、松本竣介の世界の理解が深まった。 仲間の麻生三郎の追悼の言葉が印象深かった。「私たちは彼の未解決を含んでいる。彼も我々仲間にその解決を要求しているであろう」2022/06/12
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- 和書
- ママがたまごをうんだ!