目次
金子國義作品集
Le Salon
Le Bar
L’atelier
Le Bureau
Les ´Etoile
La Beaut´e
エッセイ 金子國義の世界
人名・用語事典
著者等紹介
金子國義[カネコクニヨシ]
1956年日本大学芸術学部入学。学業と並行して歌舞伎舞台美術家・長坂元弘に師事。1964年独学で油絵を描き始める。以後、個展など幅広く活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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なる
19
金子國義の描くイラストはなんて耽美で蠱惑的なのだろう。アングラとポップの狭間でたゆたう。『不思議の国のアリス』の挿絵シリーズが最も好きなのだけれど、『マダム・エドワルダ』や他の、アリスより歳上の裸婦像よりも遥かなエロスをそのドレスの内側に潜めている。西欧に精通していたことが窺い知れるエッセイ(澁澤龍彦と交流があったはさもありなん)の他に、アトリエが紹介されている。これが本当に素晴らしい。窒息するほどの小物類と絵画、ポスター、写真、ドール。『ベニスに死す』のビョルンが着ていたセーラー服まで入手している。2020/07/11
茶器
7
ビョルン君のセーラー服がさりげなく掛かっているあたり、金子先生の部屋らしい。「原点はコクトーの子供部屋」という、長い年月のなかで収集した「好きなもの」だけを閉じ込めた宝物箱のような極上のアトリエ。贅沢に美しい。2016/12/25
白黒豆黄昏ぞんび
7
絶対的なオリジナリティ。かっこいい。2013/05/29
ネムル
6
金子版”my favorite things”。金子の愛する絵画、写真、オブジェの数々が所狭しと占有する空間は贅沢極まりない。そして、それに金子のエッセイも付された本書もまたあまりに贅沢。2009/02/07
pico
5
愛されたモノは魂魄を持つのだと、この部屋を見て納得しました。金子氏の作品から溢れでる意地と美しさの素粒子ひとつひとつが眼に焼きついて離れません。「好きなものと好きなものを組み合わせるのが肝心でそこからいいものが生まれるのです」2008/12/18