内容説明
ライカの神様の名人芸。軽妙洒脱なスナップショットで時代、街角、庶民、文人、パリまでをカメラにおさめた至芸の数々。
目次
who’s who?木村伊兵衛の横顔
木村伊兵衛傑作写真選
木村伊兵衛の愛したライカ
スナップ名人のコンタクトを探る36コマのドラマ
ニューフェイス診断室
写真集ガイド
評伝 江戸っ子カメラマンの72年
1 ~ 1件/全1件
- 評価
芸術に厭きはない本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
56
ポートレイト等の写真と証言と言う構成の本で、いろんな人が木村を語るコラムなどで成り立っている。コラムでは高峰秀子は良い意味で「女たらし」といっているのが印象的。写真は永井荷風が味のある良い顔をしている。一瞬で表情を切り取る切れ味が鋭い!2018/08/26
kinkin
30
カメラっていうのは写すものだったのが、いつの間にか誰にでも撮れるものになったんだなと改めて思いました。本文中に荒木経惟さんが「デジタルは何もかも明るみに出してしまうけど、写真は闇の魅力を出さないといけない。気持ちの闇に迫らないと闇を暴いたことにならないんですよ。そんなデジタルに対して、「写りすぎない」ライカで撮りたいというのが、ライカで撮りたいという感じのような気がするね、と書かれていました。イイ言葉です。本書中の「石川 内灘」や「パリ 恋人」プリントされたものを見てみたいです。2014/09/05
tu-bo@散歩カメラ修行中
24
日常を切り取った良い写真がたくさんあった。自分達も毎日見ている風景、情景だがスッとこのようにきりとるっていうのは、才能と積み重ねの賜物なんだろうと思った。書中の方々の彼に関する文章も良かった。特に高峯秀子のそれは、秀逸だった。2014/05/25
meg
19
フィルムカメラで写真撮ってみたい。まずはiPhoneでたしかな写真を撮れるように。2024/10/31
ほじゅどー
11
★★★特別な場面なら誰でも良い写真を撮れるが、「ふつう」の日常を切り取って誰の眼にも良い写真と映る作品を撮るのは難しいと思う。彼は身体の一部のようにライカを使って、まるで「居合術」のようにスナップショットを撮ったそうだ。2014/01/11