内容説明
上海の中のパリ。旧フランス租界、7つの街(Quartier)の歩き方。
目次
1 フレンチタウンの7つのカルティエ(カルティエサントラル―フランス租界の中心部、サントラル区;カルティエフォッシュ―最高級住宅街、フォッシュ区 ほか)
2 フレンチタウンの誕生―上海に持ち込まれたクオリティ・オブ・ライフ(フレンチタウンのアーバニスム―フレンチタッチの残照;多文化都市、上海―パスポートもビザも必要ない極東の安息所 ほか)
3 タンタンが見たオールド上海(エルジェとチャンの『青い蓮』;タンタンのモデル?アルベール・ロンドルと上海;サパジョウ・ザ・カートゥニスト)
4 上海風スタイル“海派”の開花―紡ぎ出されたハイブリッド文化(革命天国・フランス租界―情熱のほとばしり。上海デモクラシー;新しい娯楽―眠らない狂乱都市 ほか)
5 フレンチ・シノワなショップガイド
著者等紹介
にむらじゅんこ[ニムラジュンコ]
ジャーナリスト。パリ第4大学の美術史学科に学んだ後、パリに在住すること10年以上。2003年からは上海にも拠点を持ち、旧フランス租界地区の1930年代に建てられた老房子(ラオファンズ:中国の古い洋館)に住む。仏語、英語、中国語を自在に操り、幅広い分野でリサーチと執筆を行なう
菊地和男[キクチカズオ]
1950年、東京生まれ。写真家。世界の食と文化をテーマにフィールドワーク(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うららん
18
今週末から上海旅行に行くため。素敵な建物が沢山。3章タンタンが見たオールド上海。えっ!?タンタン!!思いもよらず只今マイブームのタンタンの登場に嬉しくなりました。シリーズに登場するチャンは実在するエルジェの友人だったとは。エルジェに纏わる裏話に得した気分。2016/11/17
和草(にこぐさ)
4
アジアのようなヨーロッパのような。不思議な世界、租界。2017/08/05
さとう
2
”フランスはハードパワーでなはなくソフトパワーでこの地を統治するという野心を抱き、エスプリ・フランセをこの地に吹き込んだ” おフランス大好きな人が書いてる本なので文句つけるのはお門違いなのかもしれないけどあんまりに無邪気すぎるのでは…2018/08/21
takao
1
ふむ2022/04/10
maishilo
1
イギリスらがハードパワーを好んだのに対してフランスはソフトパワーを好んだという話がおもしろかった2022/01/30