内容説明
永遠に、少女らしく、美しく。大好評の中原淳一エッセイ画集第2弾。〔みだしなみせくしょん〕をはじめ、淳一が雑誌「ひまわり」に掲載した、珠玉の文章と画を紹介。少女のためのおしゃれ心、エチケット、そして美しい生き方とは…。時代を超えてなおみずみずしい「淳一の世界」を、輝き続ける女性たちに贈ります。
目次
ひまわりみだしなみせくしょん(少女らしく、美しく;春の仕度;輝く夏のデザイン;秋から冬へのよそおい)
ひまわり今月の言葉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
187
少女らしく美しく。戦後まもなく創刊した色調豊かな雑誌「ひまわり」を通じて、華やかに生きるための大切な心がけを教えてくれます。着こなしの楽しさに夢膨らむ、みだしなみ手帖。髪を結んで花を飾りましょう。健康的なあなたの微笑みが皆を明るくするでしょう。でも装飾や香水は控えめに。他者のため自分のために。素直な気持ちを忘れないで。花は一日では咲きませんから。鮮やかな木の葉の路をさあ歩きましょう。大正2年生まれ、中原淳一さんは幸せの花束のよう。白い雲、赤い椅子、たなばた、クリスマスの前夜。数々の素敵な絵にときめきます✨2022/11/20
ヒロミ
63
【読メ乙女部】少女向けに書かれたものとは思えないほど、心にグサグサくる中原先生のお言葉満載です。みだしなみから仕事に対する心構え、愛されるものの責任、努力の大切さ、友達との道の歩き方(!)まで、今の大人が読んでも刺さりまくるハードボイルドな乙女のルールばかり。全然関係ないですが「これは福本伸行箴言集じゃないのか?」と錯覚したほど厳しいお言葉もあります。嶽本野ばらさんも「乙女とはヤクザ映画の高倉健のように孤高で孤独なもの」とおっしゃってましたし、乙女とは意外や父性原理の生き様であるかもしれません。2016/07/01
ゆみ
29
少女の身だしなみは大人の身だしなみ。 お洒落については、読者が裁縫全般出来ることが前提なのが時代を感じる。 ジャンバースカートをスカートに、 長袖を半袖に、古いワンピースにプラウスの襟を縫い付ける。 デザインの古いセーターはほどいて編み直す。 どんだけ器用やねん!と思うけど母はやってたもんなぁ。 お金をかけなくていいから清潔に、と年齢、性別を越えて頷くことばかり。 親が言って聞かないことも他の大人にに言ってもらえば納得することもある。 この時代はそんなきちんとした大人が多かったのかなと思う。 2018/06/18
朱音
13
元の雑誌「ひまわり」は昭和22~27年発行のものなのでまだまだ戦後物資の乏しい時代。四季折々のスタイルブックも「小さくなったワンピースを仕立て直して」のようにリメイク主体のものがほとんどなのだ。つまりは読者である一般の少女でも自分の服が自分で縫えたということで、そういう技術が廃れてしまったのは、惜しいような気がする。「ひまわりエチケット集」はちょっとお説教臭いけどまっとうな事で、これも今の時代に無くなってきつつあるものではないかと…ちと反省しきり。カラーイラストが少ないのは残念でした。2010/10/12
ビスケ
8
エレガンス。昔の少女のあれこれを知ることができて楽しい。この頃の女の子が友達に贈る誕生日プレゼントって、半紙と海苔が一般的だったんだーとか。2012/08/04