内容説明
春の花を詠んだ古今の名歌を、華麗な植物画とともにひもとく珠玉のエッセイ集。
目次
椿
猫柳
菫
蒲公英
蓮華草
蕗の薹
梅
桜
沈丁花
木蓮
土筆
桃
梨
海棠
林檎
枸橘
躑躅
黄楊
山吹
柳
薊
桜草
連翹
山査子
片栗
浦島草
雪の下
ライラック
猩猩袴
クロッカス
チューリップ
ヒヤシンス
一人静
エリカ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
103
杉本さんが様々な本から選んだ花の絵と文章が楽しませてくれます。この巻は春なので梅や桜や菫がきれいな色合いで書かれています。またところどころに写真なども入れられています。それにしても様々な文学作品から花についての文章を引用されています。2016/04/23
クラムボン
14
著者の杉本秀太郎は生粋の京都人でフランス文学者、そして文筆家でもあるが…最近著作を読んだばかりなので多くは知らない。春の花について詩歌をもとに自由に語っている。そして主に江戸期の草花の図譜が挿絵となる。ただ私には少し高尚過ぎた。詩歌は著者の好みがハッキリしている。まず明治以降の近代詩歌、そして専門の仏文、江戸期の俳句が少々、万葉集や勅撰集は全く無し。フランスの詩歌も小説も私には難しい。ただ最多登場は正岡子規だった。特に新聞『日本』に掲載された山吹の花の連作十首と数日後に詠んだ二首はどれも身近に感じられた。2022/04/29
takao
2
ふむ2022/11/08