出版社内容情報
茶の文化の祖、陸羽や蘆仝の足跡をたずねて中国各地へ、龍井茶、蒙頂茶など名茶を求めて山深き清水の地へ、食べる茶をさぐってビルマへ……茶の文化の時空を往還する40年の遊歴を一書に。
内容説明
茶の文化の源へと膨大な時間の隔たりをこえて、中国各地、インド、ビルマ…広大な空間をへめぐり、茶祖・陸羽、茶聖・廬仝〓(ドウ)の足跡を、また名茶をもとめて、漢詩をたずさえながら。煎茶40年、小川流家元の旅の記録。
目次
1 大志の前に語学留学(劣等生からのはじまり;不良留学生、秘境雲南へ)
2 茶祖・茶聖をたずねて(陸羽の生まれ故郷「天門」へ;陸羽第二の故郷「湖州」;廬〓(ドウ)の故郷「済源」へ)
3 名茶とその詩をたずねて(仏頂雲霧茶―浙江省普陀山;華頂雲霧茶―浙江省天台山;龍井茶―浙江省杭州西湖;顧渚紫笋茶―浙江省長興;余杭径山茶―浙江省径山;天目青頂茶―浙江省天目山;雁蕩白雲茶―浙江省温州;蒙頂茶―四川省蒙山;中国の名茶を楽しむ)
4 インド・ビルマ紀行(インドはるかな歴史感覚;ビルマ食べる茶)
付(先憂後楽―西湖の奇縁;冷泉家の煎茶器が語るもの―冷泉家と小川流煎茶)
著者等紹介
小川後楽[オガワコウラク]
煎茶家(小川流煎茶6代目家元)。1940年、京都生まれ。立命館大学文学部日本史学科卒業。専攻は、日本近世思想史。31歳で家元就任後、喫茶文化の源をたずねて中国各地またインド、ビルマを探訪、中国喫茶史に造詣が深い。現在、京都造形芸術大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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