内容説明
相互に影響し合う現代の情報文化の中で、かつてたばこが果たしていた役割が、大きく変わりつつある。喫煙のもつ意味を問い直す。
目次
第1章 フィルター革命(消費生活革命;フィルター革命;これからのたばこ)
第2章 社会環境適応としての喫煙(喫煙行動の意味するもの;習慣性による喫煙パターンの形成;喫煙の意識をもたらすベネフィット;喫煙者と非喫煙者にみる同じ行動体系)
第3章 空間行動としての喫煙(「喫煙」を「空間行動」と考える;生活場面と喫煙行動の関係を調べてみる;場面の快適性とそこでの行動;自我領域を調節する行動;喫煙者と非喫煙者)
第4章 象徴としての喫煙(象徴としての喫煙の衰退;たばこの商品価値の変容;たばこに対する喫煙者の態度変容;たばこの意味的変容)
第5章 階層システムとしての喫煙(喫煙とニコチンの役割;SS・SD理論と喫煙;階層システムと喫煙;シガレットの功罪;喫煙が“ゆらぎ”を取り戻すには)