出版社内容情報
自然と共存する現代建築は可能か。人にやさしい現代建築とは何か。そして建築家は誰のために、何のために建築をつくるのか。世界的建築家が現代建築のあり方を自由に思索する。図版多数。
内容説明
「中野本町の家」「せんだいメディアテーク」「台中国家歌劇院」「みんなの家」「おにクル」「EXPOホール」…人に生きる力を与える建築は可能か―機能中心の現代建築から人が集まる美しい建築へ。世界的建築家が建築の可能性を問う最新エッセイ。
目次
第1章 建築って何だろう(建築って何だろう;ICU化する現代建築;自然界は無数の分子の「流れ」と「淀み」によって構成されている ほか)
第2章 自然の中の建築(記憶の中の風景;桜の下のまん幕―今治市岩田健母と子のミュージアム;白い闇―中野本町の家 ほか)
第3章 人に生きる力を与える建築とは何か?(建築は人に感動を与えられるか;いのち輝く未来社会とは何か;「みんなの家」と仮設住宅 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
1
純粋幾何学に基づく新しい建築や都市 明るい未来を切り開く 地域のコミュニティは再開発によって崩壊 高層化に伴う自然からの乖離 建築の均質化 個人主義は一層加速 自然の流れを受け入れ 流れと淀みを構成 非現実の世界で描いた理想 静寂な美と奔流する力 機能という概念はもはや成り立たない 人間の行動は曖昧で複雑 部屋でなく場所をつくる 外界から遮断 季節の変化にも気づきにくく 立体的な公園 内部に居ても外部の公園に居るような空間 縦の道と呼ばれる円形の吹き抜け空間 住民が自分の家のように自由に楽しめる場所2025/05/10
林克也
0
満開の桜の花の下にまん幕を巡らせて花見をする姿こそ、私の理想とする建築の原イメージ ・・・・・・ いいなぁ。 そうだよなぁ。2025/05/24