出版社内容情報
「新素材研究所」の建築家・榊田倫之が、屋久杉や大谷石など、日本古来の“素材”の産地を訪ね、その根源的な魅力を探求。素材をデザインへと昇華するプロセスを事例とともに語る。
内容説明
Old Is Newが生み出す空間表現。建築家・榊田倫之が日本古来の素材や職人を訪ね歩き、デザインへと昇華させる試みから、日本の建築の未来を考える。
目次
1 日本の風土が育む自然の形(屋久杉;寒水石 白鷹石 ほか)
2 悠久の時間を旅する(大谷石;神代杉 ほか)
3 創作と自然をつなぐ循環(穴太積;銘石古材 ほか)
4 技術と芸術のつり合い(縦桟障子;彫りの技 ほか)
著者等紹介
榊田倫之[サカキダトモユキ]
1976年、滋賀県生まれ。建築家。2001年、京都工芸繊維大学大学院建築学専攻博士前期課程修了。株式会社日本設計入社。2003年、榊田倫之建築設計事務所設立後、建築家・岸和郎の東京オフィスを兼務する。2008年、現代美術作家・杉本博司と新素材研究所を設立。現在、榊田倫之建築設計事務所主宰、京都芸術大学客員教授、宇都宮市公認大谷石大使。杉本博司のパートナー・アーキテクトとして数多くの設計を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kuliyama
2
以前、自宅の和室を茶室にリフォームしたときに、「銘木」を使ってはどうかと言われ、検討したところ、費用がかけ離れてしまい、諦めました。この本の素材はどれも素敵で、紹介された場所にお伺いしようと思います。2023/12/08
しゅう
0
素材の持つ特長を生かすために、長年に亘りインプットを積み重ねてきたことが伝わってきた。一朝一夕に身になるものではなく、古くからの建築や現代のアート、プロダクトデザインまで注意深く観察し、そして現場で判断するための感性を磨く経験が必要なのだと思う。 理系的な合理性と文学的な芸術性、その双方を追い求める姿勢に共感する。取り上げられていた事例について、ぜひ見に行ってみたいと思う。2024/11/29
のせち
0
新素材研究所という名前とは逆で、昔からある素材の可能性を探っている。「不易流行」「古いものが新しい」との考え方は面白かった。2023/11/18
-
- 電子書籍
- いっぽん! 11 週刊少年チャンピオン