内容説明
世界的博物図譜収集家として知られる著者が、17~20世紀に描かれた花の図譜の名品を選び抜き、植物に関する伝承や信仰、発見・栽培史を辿る解説を付した、他に類を見ない画期的な「花の図鑑」。子供から大人へ、植物愛好家から美術研究家へ、幅広い読者に贈る美しいプレゼント。
目次
「健康の園」と非常の庭師たち―東西薬草採集家列伝
薬草
毒草
香草
聖草
天と地の庭園巡り
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
84
1990年刊行、『花の王国』全4巻の1冊。著者が収集した博物画に解説が添えられている。大判の本なので色もとてもきれいだ。現代ならカラー写真というところだがやはり鮮やかな博物画に軍配が上がる。薬用植物ということでその効能や薬効成分も書かれているがなかには根拠のないものがあることを知った。発刊時の定価2500円、今なら即買いだが図書館本。シリーズ他の本も読みたい。2020/03/19
tomi
29
シリーズの第2巻は薬用植物。薬草、毒草、香草、聖草とジャンル分けはされているが、薬草でも毒になり毒草でも薬になる植物が多い。荒俣氏が蒐集した植物画が大きな魅力だが、文章の情報量が多く、普通の植物図鑑には載っていない話がいろいろ。例えばウイキョウの項。古代ギリシアで「マラトン」と呼ばれ、マラソンの語源になったマラトンはウイキョウの群生地だった事に由来するとか。バニラの項では古来よりアステカ人がチョコレートの味つけに使っていたが、征服したスペイン人は興奮剤や媚薬として使うだけだったとか。2020/07/01
すーぱーひとし
0
イラスト大きめ。古めかしい雰囲気。 2013/02/08