内容説明
アメリカ東部、ジョージア州からメイン州へ、一四の州を貫く三五〇〇キロのロングトレイルがある。自然、文化、歴史から、暮らしや人との交流まで、バックパッカーの第一人者が歩き通して体感したアメリカ。渾身のノンフィクション。
目次
ジョージア州、ノース・カロライナ州
グレート・スモーキー山岳国立公園
ノース・カロライナ州、テネシー州
ヴァージニア州南部
ヴァージニア州中部
シェナンドア国立公園
ハーパーズ・フェリー
メリーランド州、ペンシルヴァニア州
ニュージャージー州、ニューヨーク州
ニューイングランドへ
ヴァーモント州
ニューハンプシャー州
寂しさのメイン州
ファイナルステージ
著者等紹介
加藤則芳[カトウノリヨシ]
1949年、埼玉県生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。アウトドア・ネイチャーライター。信越トレイルクラブ理事、日本トレッキング協会常任理事。出版社勤務を経て、1980年に八ヶ岳に移住、国内外の自然保護やアウトドア、ロングトレイル、国立公園などをテーマに執筆。2005年、アメリカ東部、全長3500キロにおよぶアパラチアン・トレイルを踏破。著書にJTB紀行文学大賞受賞作『ジョン・ミューア・トレイルを行く』(平凡社)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Yasutaka Nishimoto
1
アメリカの東部にあるアパラチアン・トレイル3500kmをスルーハイクする著者。信越トレイルの整備にも関わっていた著者の仕事として、その後のALSとの闘病生活を思うとき、最後の大仕事になってしまった。途中で出会うハイカーたちとの交流や、キャンプや停滞日に起こる数々の出来事が、150日のスルーハイクを彩る。2005年に歩き、2008年に書かれ、2011年に発行された本書。ここまでは無理としても、山歩きがしたいなぁと十分に思わせる。※風景写真の多くで水平がとれていないのが残念。ここまでだと印刷屋の責任だと思う。2018/06/20
R
1
アパラチア山脈は知っていても、そこに3500kmに及ぶトレイルがあることを知ってる人は多くないはず。自分は奥秩父主脈縦走くらいしかしたことないのだが、横移動の魅力に引き込まれた。訪れる一つ一つの街、出会う人、辛いことも多いと想像されるが、このブ厚い本はアパラチアントレイルの魅力がギュウギュウに詰まっています。トレイルネームとか、トレイルエンジェルとか文化が特に良かった。2015/11/24
勇ましいチビのノリ公
1
アメリカのアパラチアン・トレイル3500キロを151日間かけて歩いた話。 一般に5ヶ月から7ヶ月かかるというその道を、歩く人が意外に多いようでびっくり。 出会った人々や著者加藤さんが感動した景色、植物などの写真がたくさん掲載されていて、知らない道が身近に感じられる。 巻末には索引や行程表、取り上げられた本の一覧が載っていて、とても親切な本のつくり。 『空白の五マイル』以降、ほぼ未読だったノンフィクションを読み始め出会った本書だが、非常に優れた本だと思う。 著者加藤さんの自然や2013/03/13
市太郎
1
この人挑戦と同じくらい長い時間をかけて読みきった。この人はすごいと思った。
shm
0
アメリカの国立公園をつなぐトレイルの踏破記。荷物を郵便局ごとに送るなど工夫が分かる。トレイルエンジェルは四国88か所のご接待か?。驚きはあとがきに。 2012/05/04