出版社内容情報
ニュートンは近代科学の祖と考えられているが、実は、古代科学の最後の人でもあった。ニュートンは万有引力の発見の前、魔術やオカルトや錬金術の研究家でもあった。錬金術の実験を朝の五時、六時までやっていることがよくあったという．．．．．。（立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』８５頁、より）
内容説明
ニュートンが遺した膨大な錬金術手稿を精細に読み解き、その知られざる世界観を明るみに出すとともに、１７世紀の知的風土の中に正当に位置づけた思想史・科学史研究の傑作。本邦初紹介。
目次
第１章 緑のライオンを求めて
第２章 １７世紀錬金術の思想的背景
第３章 １７世紀錬金術―その内的発展と宗教・哲学・自然哲学との関係
第４章 ケンブリッジにおける化学と錬金術
第５章 最初期のニュートン錬金術―１６６８‐７５年
第６章 ニュートンによる錬金術と機械論の統合
