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内容説明
電力史の決定版。大都会の街角に建てられた小さな直流ステーションから、広大な地域を覆う巨大なネットワークへの進化。科学、技術をはじめ政治、経済、地理、伝統など、自然と社会のあらゆる要素との絡み合いの中に、電力システムのダイナミックスを解き明かす。米・デクスター賞受賞作。
目次
第1章 序論
第2章 はりねずみエジソン―発明と開発
第3章 エジソンのシステムが国外へ―技術移転
第4章 逆突出部と決定的問題
第5章 紛争と解決
第6章 技術的運動量
第7章 ベルリン―技術と政治の整合
第8章 シカゴ―技術の優位
第9章 ロンドン―政治が首位
第10章 カリフォルニアの白い石炭
第11章 戦争と獲得形質
第12章 計画に基づいたシステム
第13章 地域システムの文化
第14章 進化していくシステムのスタイル―RWE、PP&L、NESCO
第15章 エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
人生ゴルディアス
4
圧巻。19世紀後半のエジソンから、20世紀前半に現代的な規模の経済の電力システムが出来上がるまでの紆余曲折。前段階としてのガス灯や蒸気動力があり、直流による電灯、電動機を経て、交流に至る電力システムが形作られる様子がよくわかる。イギリスは自治体がガス灯にかなり投資してしまっていたから電力では後塵を排したとか、政治史からの記述もかなり多い。市民が抱く政府の形も国によって異なり、インフラの取り扱い方も違うが、やがて経済合理性とシステムの特性によってそれぞれ似たような形に収束していく。素晴らしかった。2025/10/10
かふう
0
保留2008/11/12




