内容説明
魚を通して東京湾を体感する。臨場感あふれる魚の研究の実際を、豊富なデータとともに紹介。
目次
第1章 東京湾とはどんなところだろう(東京湾の地形と流入河川;埋立てと人工海浜;東京湾の水環境)
第2章 どのように研究を行うのだろう(葛西臨海公園の仔稚魚相の研究;仔稚魚の採集方法 ほか)
第3章 魚類相の研究―仔稚魚を中心に(東京湾の魚類研究史;干潟域の魚類 ほか)
第4章 東京湾の魚のおもしろ生活史(江戸前ずしの代表―コノシロ;湾口部で最も多い魚―カタクチイワシ ほか)
著者等紹介
河野博[コウノヒロシ]
1955年生まれ。1979年東京水産大学魚類学研究室卒業。東京大学農学系研究科博士課程修了後、7年間にわたる東南アジア生活を経て、1991年に魚類学研究室の助手となる。同研究室教授。専門は仔稚魚形態学。農学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Arisaku_0225
11
完全に俺得本だ。東京湾 魚の自然誌とあるが90%が仔稚魚に関する内容でまず仔稚魚って何ぞや?というところから、仔稚魚相やアユやスズキといった魚種ごとのケーススタディが一般の人にわかる位の平易な言葉で書かれている。論文が難しいけれどもっと深く知りたい!ていう時期に読みたかった本だ。結構前に積読していたこともあってか「もっと早くに読みたかった」と軽くショックを受けている。仔稚魚に関することでは無いが面白い話として、新たな環境指標生物として膨大な種を誇るハゼ類を使おうというアイデアがあるらしい。2023/07/21