クリテリオン叢書<br> 天球の音楽―ピュタゴラス宇宙論とルネサンス詩学

クリテリオン叢書
天球の音楽―ピュタゴラス宇宙論とルネサンス詩学

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  • サイズ A5判/ページ数 509p/高さ 21X16cm
  • 商品コード 9784582523089
  • NDC分類 131.1
  • Cコード C0040

内容説明

ルネサンスの続く間、史上でもまれなる瞬間だが、科学と倫理学とが単一の哲学体系たるピュタゴラスの「神聖哲学」へと組み込まれていった。科学はより高度の目的に従属させられたとはいえ、人生にあって欠くべからざる第一歩だった。この理由から、ピュタゴラス派の教義は非常に強くルネサンス人に訴えた。それは、人間は完全になる可能性があるという考えを弱めることなく、自然学の研究を力説した。あらゆる二元論の彼岸を目指す「全体知」の源泉たる最古の思想伝統=ピタゴラス主義の歴史と、とりわけルネサンスにおけるその再興および詩学への影響を巨細に論じる無比の大作。

目次

ルネサンスのピュタゴラス学説(宇宙論と詩―序説;ピュタゴラスの教団と伝記;資料)
ピュタゴラス派の教義(数;宇宙=コスモス;神と時間の概念;オカルト学;道徳哲学)
詩学(創造者としての詩人;宇宙的照応としての比喩;文学的小宇宙としての詩)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

兎乃

36
391年アレクサンドリア図書館破壊と、415年 最後のアレクサンドリア図書館長テオンの娘で天文学者・数学者・哲学者 ヒュパティアの虐殺は、極めて残酷で狂信的なキリスト教黒歴史のひとつだ。これによって、ピタゴラスから綿々と続いてきたギリシャの数学・科学・哲学の歴史は終焉する。長い時を経て “知”の思想伝統ピタゴラス主義は、ルネッサンスの人々に歓迎され再興する。歴史背景と、ルネッサンス時代への影響を丁寧に解剖する本書をヒュパティアの悲劇を偲びながら読んだ。2015/10/28

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