内容説明
ハワイ・ビショップ博物館を基地に、40年間ポリネシアの熱帯考古学にたずさわってきたドクター・シノト。タヒチ、マルケサスなど知られざる熱帯の島々をめぐる彼の探検について、博物学者・荒俣宏が訊く。
目次
序章 タオテ・シノトとの出会い
第1章 イースター島とポリネシア
第2章 考古学ことはじめ
第3章 釣針に魅せられて
第4章 マルケサス諸島をめぐって
第5章 フアヒネ島の大発見
第6章 ポリネシア島めぐり
第7章 楽園の実際
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takeapple
7
日本人の考古学者にこんなすごい人がいたとは、知らなかった。もう縄文文化が、太平洋の人々と関係があるのは動かせない事実のようだ。私たちは、もっと太平洋に目を向けた方がいいと思った。2009/08/29
総代
1
クトゥルーものはミクロネシア近辺やポリネシア近辺にもけっこう根をはっているので、あまり知らなかったこのあたりのを思って手にとった。当たり!かつて楽園であったイメージが喚起される。2011/06/27
朝吹龍一朗
0
篠遠という日本人が「過去を持たない」と言われたポリネシアで考古学に挑み、最後に楽園伝説の欺瞞に辿り着く。聞き手の荒俣が秀逸。しかし話し手の学識と情熱がそれを100倍上回る。もっと読まれるべき本。2010/04/22