ニュートリノで探る宇宙と素粒子

個数:
電子版価格 ¥1,584
  • 電書あり

ニュートリノで探る宇宙と素粒子

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年03月19日 17時35分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 240,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784582503050
  • NDC分類 429.6
  • Cコード C0042

出版社内容情報

宇宙の成り立ちを探るうえできわめて重要な素粒子・ニュートリノ研究の第一人者による入門書。基礎理論から最新の発見まで詳説する。

はじめに
ニュートリノがなければ私たちも存在しない/幽霊のような粒子/ニュートリノは情報屋/本書の構成

第1章 ミクロの世界に分け入る
電気と磁気の統一/光はどうして伝わるのか/原子はなぜ安定なのか/量子の登場/ミクロの世界の奇妙な原理

第2章 素粒子の三つの世代
ニュートリノが必要になったわけ/ライネスとコーワンの実験/四つの力/増えつづけた「素」粒子/陽子の内側が見えた──「クォーク」の発見/究極の素粒子──クォークとレプトン/加速器実験で見つかった第2世代ニュートリノ/2世代だけではない──小林・益川の予言

第3章 宇宙線とニュートリノ
宇宙線の発見/宇宙線はどこから来るのか/宇宙線はニュートリノをつくる/初期の観測──インドと南アフリカでの地下実験/陽子の寿命は?/カミオカンデの最初の目的/ニュートリノは邪魔者

第4章 太陽でつくられるニュートリノ
太陽のエネルギー源/レイモンド・デイヴィスの観測──「太陽ニュートリノ問題」/カミオカンデをつくる/太陽ニュートリノも調べよう──カミオカンデの改造/やはり少なかった太陽ニュートリノ

第5章 超新星爆発とニュートリノ
重い星の最後の姿/超新星爆発はどこまで分かっている?/ニュートリノの役割/超新星1987A/すぐに確認された観測結果

第6章 ニュートリノ質量の発見
牧二郎、中川昌美、坂田昌一が考えたこと/3番目のニュートリノ/τニュートリノを捕まえる/「重ね合わせ」という状態/姿を変えるニュートリノ/ニュートリノの「混合」とクォークの「混合」/μニュートリノが足りない!──大気ニュートリノも不足していた/科学に幸運はつきもの/つぎのステップ/カミオカンデは小さすぎた/スーパーカミオカンデ──太陽ニュートリノ天文台/1998年6月、高山/すごく大きな混合角/振動の起こる距離/スーパーカミオカンデの事故/世界に先駆けたK2K実験/本当に「振動」している──MINOS実験の成果/ヨーロッパでの実験

第7章 宇宙線生成の謎に迫る
宇宙線を加速する天体/ニュートリノで調べる宇宙線の起源/1立方キロメートルの水槽/南極で始まった実験

第8章 太陽ニュートリノ問題の解決
ニュートリノ振動理論の革命/物質中でのニュートリノのふるまい/「pp太陽ニュートリノ」を観測する/ガリウムを使った実験/SNO──重水を使った実験/スーパーカミオカンデの貢献/カムランド──原子炉とニュートリノ振動/「美しい」理論が導いた意外な結果/太陽ニュートリノ実験のその後

第9章 地球ニュートリノの観測
地球の熱/地球内部の聴診器/カムランドの観測

第10章 ニュートリノと素粒子と宇宙
小さなニュートリノ質量の大きな意味/シーソー機構と大統一理論/ダークマターとニュートリノ

第11章 これからのニュートリノ研究
第3のニュートリノ振動/「出現現象」の検出──T2K実験/原子炉を使った三つの実験/ニュートリノとクォークの混合角/物質でできた宇宙の謎/ニュートリノと物質優勢の宇宙/ニュートリノは特別な素粒子か?/次世代のニュートリノ振動実験へ

あとがき

索引

【著者紹介】
梶田隆章(かじた・たかあき)1959年生まれ。宇宙物理学者。東京大学宇宙線研究所所長。史上初めて、銀河系外から飛来した「超新星ニュートリノ」を観測した「カミオカンデ実験」、それまで質量ゼロと考えられてきたニュートリノに「質量がある」ことを明らかにした「スーパーカミオカンデ実験」に参加。1998年、ニュートリノ質量の発見を、研究グループを代表して国際会議で発表した。1999年、仁科記念賞、2010年、第1回戸塚洋二賞、2012年、日本学士院賞受賞。2015年、文化勲章受章。2015年、「ニュートリノ質量の存在を示すニュートリノ振動の発見」により、アーサー・B・マクドナルド(SNO実験)とともに、ノーベル物理学賞受賞。

内容説明

ノーベル物理学賞受賞!梶田先生ご執筆!いちばんよく分かるニュートリノの本。

目次

第1章 ミクロの世界に分け入る
第2章 素粒子の三つの世代
第3章 宇宙線とニュートリノ
第4章 太陽でつくられるニュートリノ
第5章 超新星爆発とニュートリノ
第6章 ニュートリノ質量の発見
第7章 宇宙線生成の謎に迫る
第8章 太陽ニュートリノ問題の解決
第9章 地球ニュートリノの観測
第10章 ニュートリノと素粒子と宇宙
第11章 これからのニュートリノ研究

著者等紹介

梶田隆章[カジタタカアキ]
1959年生まれ。宇宙物理学者。東京大学宇宙線研究所所長。史上初めて、銀河系外から飛来した「超新星ニュートリノ」を観測した「カミオカンデ実験」、それまで質量ゼロと考えられてきたニュートリノに「質量がある」ことを明らかにした「スーパーカミオカンデ実験」に参加。1998年、ニュートリノ質量の発見を、研究グループを代表して国際会議で発表した。1999年、仁科記念賞、2010年、第1回戸塚洋二賞、2012年、日本学士院賞受賞。2015年、文化勲章受章。2015年、「ニュートリノ質量の存在を示すニュートリノ振動の発見」により、アーサー・B・マクドナルド(SNO実験)とともに、ノーベル物理学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

funuu

18
ニュートリノは1930年、ヴォルガング・パウリによって予言されました。これまで知られていない、電荷を持たず、また質量を持たなかあるいはきわめて小さいな粒子を過程すれば、「原子核なβ崩壊」という現象がうまく説明できるとパウリは考えたのである。筆者は2015年、「ニュートリノ質量の存在を示すニュートリノ振動の発見」?により、ノーベル物理学賞を受賞。内容は著者によると平易に書いたつもりらしい。理解は難しいがロマンは感じました。2016/07/27

toshi

12
今が旬の本。 学生時代には無かった理論も今は定説となり、物理学は日々進化していることを実感させられる。 カミオカンデもカムランドも当初の目的に拘らずに、臨機応変に変えていったことで素晴らしい発見に貢献したことがよく分かる。2015/12/20

水生クレイモア

11
ニュートリノと素粒子、宇宙論の解説書。講義を受けているようで分かりやすかった。2023/09/03

赤い熊熊

8
そもそもカミオカンデは何を捕らえるために造られたか、そこで何が捕らえられたか。ニュートリノをどうして捕らえるか、捕らえてみて発見された謎。ニュートリノにまつわるエピソードが素粒子実験の立場から丁寧に書かれている、梶田さん本人による著書。ニュートリノに質量があるというだけなら、ニュートリノ振動に深入りしなくても、ニュートリノが変身する事実と特殊相対性理論だけで簡潔に説明できてしまうことにはなるほどでした。2016/01/16

黒豆

8
ニュートリノ研究の歴史と現在の研究最前線が詳しく説明されている、従って説明はわかりやすいが内容は難しい。少し驚いたのはニュートリノ振動研究が統一理論研究に繋がる事、地球内部の熱源は生成時の余熱半分核分裂反応半分それが観測によりわかる事、次の理論を実験で確かめる為には更に大きな施設が必要な事。建設出来るだろうか?今年カミオカンデの見学会に参加した事(抽選ですがお勧めです)やノーベル賞受賞した事もあり、今後も研究成果を注視していきたい。2015/12/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9906581
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。