内容説明
1920‐30年代、中野が敢行した「詩の変革」のうちに書きこまれたのは、ルカーチ、ベンヤミン、グラムシ、バフチンら「現代の起源」の時代の根底的な批判者たちと同じ思考、同じ経験、同じ反撃の合図だった。彼らとの同時代性をてこに、既成の解釈の檻のなかから中野重治を救済する。
目次
中野重治を救済する
人生からの断片
二つに引き裂かれた世界
歌(歴史の発見;大正文化の再生産;革命のダイアローグ;歌の終わり)
マルクス主義は現代に呼びかける
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