内容説明
雲を生み、恵みの雨をもたらす白いゾウ、幸運と豊饒の女神を運ぶフクロウ、背の上に大地をのせるカメ…。小さなものへの愛着や、やさしさへの共感、不思議な怪しさを語る、悠久の大地・インドの動物と人、神さまのおはなし37話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
in medio tutissimus ibis.
3
著者の留学中に体験した、インドはベンガルに住まう動物と人々とのかかわりについてのエッセイ。後続の『植物』シリーズはベンガルを中心としながらも著者の体験のほかにアーユルヴェーダや戯曲なども参照した汎インド的な視野を持っていたが、こちらはローカルな神話や民話などが中心。通常知るヴェーダ由来の所謂インド神話などではないが、それでも尊敬と崇拝を受けている地域限定の神々の存在と形態について我々が知る貴重な機会を与えてくれる。イスラムへ改宗していながら、生活のためにヒンドゥーの神話を語る絵師ポトゥアはインド的と感じた2017/04/24
樹999
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途中から流し読み。物語というよりは筆者の体験記みたいだった。2010/08/29