中世から近世へ<br> 豊国大明神の誕生―変えられた秀吉の遺言

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中世から近世へ
豊国大明神の誕生―変えられた秀吉の遺言

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  • サイズ B6判/ページ数 292p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784582477382
  • NDC分類 210.48
  • Cコード C0021

出版社内容情報

慶長3年の秀吉死後、贈られた神号は遺言と違い、改変されたという。秀吉の神格をめぐる歴史的意味の変遷について最新研究から迫る

はじめに――豊臣秀吉は最期に何を想ったのか

第1章 豊臣秀吉の遺体の出土・損壊とその背景
豊臣秀吉の三百年祭を目前にした衝撃
明治新政府と豊国神社・豊国廟
寛文期までに盗掘されていた秀吉の墳墓
江戸幕府と豊国社・豊国大明神

第2章 豊臣秀吉の遺言とその奏上
さまざまな秀吉の遺言
フランシスコ・パシオとジョアン・ロドゥリーゲスの証言
秀吉にとって神とは何か
秀吉の最期
新八幡としての神格化計画と遺言奏上

第3章 秀吉の遺言変更と豊国大明神
遺言奏上の時期をめぐる政治的意味 
アレシャンドゥロ・ヴァリニャーノによる新八幡批判 
豊国大明神の誕生 
豊国社の景観 

第4章 秀吉の遺言を改変した者たちのねらい
誰が秀吉の遺言を改変したのか
北政所(高台院)の行動の意味
豊国大明神という神格の二面性
秀吉による中国大陸・朝鮮半島出兵計画の告白
日本勢の朝鮮半島上陸と漢城陥落
後陽成天皇の北京行幸計画と戦争への関与
戦局の悪化に伴う講和への動きと後陽成天皇
秀吉の日本国王冊封の動きと後陽成天皇
冊封使の逃亡と万暦帝の勅諭・誥命
日本国王豊臣秀吉と右都督徳川家康らの冠服
後陽成天皇にとっての豊国大明神
豊臣秀頼が豊国大明神号を許容できた理由
豊国大明神号創出をめぐる徳川家康の判断

第5章 その後の徳川家康と豊国大明神
徳川家康の大坂城西之丸への入城
伏見城落城・関ヶ原合戦と豊国大明神
大坂豊国大明神の勧請
大仏鐘銘事件の展開
豊臣家滅亡後の豊国社・豊国大明神

おわりに


野村 玄[ノムラ ゲン]
著・文・その他

内容説明

死してなお、秀吉は悩みつづける―。文禄・慶長の役ののち、ポスト秀吉を巡って露わになった日本国独立の問題。後陽成天皇・秀頼・家康らの思惑が“一致”した時、神号「豊国大明神」はある切実な事情を託されていた。

目次

第1章 豊臣秀吉の遺体の出土・損壊とその背景(豊臣秀吉の三百年祭を目前にした衝撃;明治新政府と豊国神社・豊国廟 ほか)
第2章 豊臣秀吉の遺言とその奏上(さまざまな秀吉の遺言;フランシスコ・パシオとジョアン・ロドゥリーゲスの証言 ほか)
第3章 秀吉の遺言変更と豊国大明神(遺言奏上の時期をめぐる政治的意味;アレシャンドゥロ・ヴァリニャーノによる新八幡批判 ほか)
第4章 秀吉の遺言を改変した者たちのねらい(誰が秀吉の遺言を改変したのか;北政所(高台院)の行動の意味 ほか)
第5章 その後の徳川家康と豊国大明神(徳川家康の大坂城西之丸への入城;伏見城落城・関ヶ原合戦と豊国大明神 ほか)

著者等紹介

野村玄[ノムラゲン]
1976年大阪府生まれ。2004年、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学、大阪大学)。専門は日本近世史。現在、大阪大学大学院文学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MUNEKAZ

7
秀吉の神号について、遺言では「八幡」とあったのがなぜ「明神」となったのか。朝鮮派兵の講和として受け入れた明の冊封から脱却を図りたい朝廷、「八幡」では源氏の祖先神になってしまう家康、とにかく守り神が欲しい豊臣家の3者の思惑が交差する瞬間を描きだしている。朝鮮派兵に対する後陽成天皇の関与やイエズス会側の資料を多く引用するなど興味深い部分が多いのだが、「天下人の神格化」というテーマをまだ消化しきれていないようにも感じる。著者は家康の神格化にも挑むそうなので、そちらにも期待。2018/03/31

田中峰和

4
壺に入った秀吉の遺体を三百年後発掘するとボロボロに崩れた。盗掘もされており、エジプトのミイラが思い浮かぶ。五大老、五奉行に遺言を残し、家康に泣きつく秀吉は小説に何度も登場する。この資料で面白いのは異教徒ポルトガル宣教師の残した記録が紹介されるところ。禁教令の公布後も国内にいた宣教師は、秀吉が死に際して新しい八幡神になることを宣言したことの矛盾をついている。一神教の彼らにとって、武将が神になるなど不遜の至り。後陽成天皇と秀吉の確執、家康の政権簒奪、暗躍など秀吉の遺言がいかに変えられたか資料として興味深い。2018/06/09

onepei

2
本筋とはそれるが、秀吉の遺体の発掘の話が興味深かった2018/05/10

Oltmk

1
如何に秀吉の遺言が変更されて秀吉が望んでいた新八幡から新しい神である豊国大明神へと変わったのか、変わる事を望んだ朝廷・家康・豊臣家の狙いを探った書籍。知名度の低くあまり引用されなかった史料を駆使して、歴史の裏側を探る描写がかなり面白かった。朝鮮征伐の時に秀吉が朝廷と天皇を関わらせようとして、天皇も自ら関わったのに対しいざ明との講和で天皇が邪魔になったら信長に架空の出来事を押し付けて天皇の存在を抹消しようとした秀吉の姿勢が、自分にとってグダグダだった朝鮮征伐が余計そんな印象を深めるものであった。2018/05/18

甲斐祐貴

0
図書館で借りた本 秀吉の神号「豊国大明神」は、秀吉本人が意図したものではなく、遺言を変えた人々によって作られたものという、新たな発見。2020/08/14

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