出版社内容情報
ニジェール西部、その村はふたつに分裂した。叛乱の情動は、いかなる社会的葛藤とモラルを内在しているのか。西欧近代的な思考の前提までを射程とする、注目の俊英による人類学の新たな成果。
内容説明
その行政村はふたつに分裂した。叛乱者たちは誰から、何を、どのように守ろうとしたのか。人びとの声をひたすら拾い、叛乱の情動に内在する社会的葛藤とモラルを明らかにする。西欧近代的思考の前提までを問いなおす、俊英による人類学の新たな成果。
目次
1 言説(種族;首長国;協同組合)
2 親族(「出自」原理;実相;「先着」原理)
3 首長(植民地期;軍政期;連続と断絶)
4 土地(潅漑農地外の状況;潅漑農地外の制度;潅漑農地内の制度)
5 叛乱(経緯;結末;事後)
著者等紹介
佐久間寛[サクマユタカ]
1976年生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科退学。博士(学術)。現在、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所研究機関研究員、明治大学軍縮平和研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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