内容説明
〈西部のロビン・フッド〉ジェシー・ジェイムズ伝説の中に開拓民の夢をさぐる。
目次
1 リバティーの冬
2 列車強盗礼賛
3 未亡人とロビン・フッド
4 博覧会の怪盗
5 悪人の母と爆弾
6 ゲリラの南北戦争
7 西部の英雄時代
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
2
西部の強盗にして英雄のジェシー・ジェイムズの実像と虚像の両面を、それを生みだした"西部"の社会から探る。何故、強盗になったのか?何故、10年以上も強盗稼業が続けられたのか?何故、英雄視されるようになったのか?そこには西部の経済構造の変化や、それに伴う鉄道会社や銀行と農民との対立、そして南北戦争があった。データから読み解く、意外と平和だった西部(生活は厳しかったし、治安維持は大変だったが)の実像や、"貞淑で逞しい西部女性"のステロタイプを生みだした人々の願望など、西部を理想化するアメリカ史の一断面を見た。2012/12/20
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