感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
4
16世紀のフランス、裕福な農民が家庭内のトラブルから出奔し、行方不明になった。十数年後、男は帰ってきて又家族と暮らし始めるが、親戚が「こいつは偽者だ!」と言いだして裁判に。ところが、今まさに判決(偽者では無さそうだ、という)が下ろうとしている時、法廷に「本人」が出現する。こんな映画(実際に映画になった)みたいな事実を、残された伝聞や裁判記録から、再現していく。資料の少ない、当時の農民の暮らしを伺い知る事の出来る、貴重な出来事でもあり、偽者と妻との不思議な関係(どうも共犯だったらしい)が興味深い。2013/01/13
DEN2RO
1
失踪して8年後、夫マルタンが村に戻ってきました。妻は歓待し、子供も生まれます。3年間、夫は家業に精を出しますが、財産を管理していた叔父に会計簿を求めると叔父は彼を偽者として訴えます。法廷で本人だという心証が高まり、無罪に傾いたところで逆転が起こるのでした。2016/07/16
-
- 和書
- 基準昆虫分類表 (3版)