裁判官と歴史家

裁判官と歴史家

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784582473223
  • NDC分類 327.937
  • Cコード C0022

内容説明

かつて、1960年代の末から70年代の初めにかけて、都市占拠型のゲリラ闘争を各地で果敢に展開し、組織的にも急成長を見たイタリアの新左翼ないし議会外左翼の一派に「継続闘争」というグループがある。1969年の11月、トリーノで結成。それから足かけ20年後の1988年7月のことである。その闘争を経験したレオナルド・マリーノという人物が憲兵隊駐屯所に出頭してきて、16年前の1972年5月17日にミラーノで起きた警視殺害事件は「継続闘争」グループの全国執行部による決定にもとづいて実行されたものであったと告白する。本書は,このマリーノの告白に端を発する「継続闘争」グループの元活動家たちに対する現在もなお上級審が進行中の裁判についての考察である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

内島菫

4
本書を読んで、結論というものがすべてに先立つものであり、根拠が後付であるという観をますます強くした。過去に起こった出来事を精査し、本当らしく再現してみせるという点においては、裁判官と歴史家は同じ目的を持っている。どちらも往々にして誤判を犯すが、その結果が及ぼす効果が裁判官の方が深刻なのは、法が暴力装置としての性質を持つ証左である。歴史に参加する事ができる裁判官は共時的重みを持ち、その裁判官をもまた歴史として記述する事ができる歴史家は通時的重みを持つ。両者の相違は、空間と時間のそれに似ているのかもしれない。2014/02/28

陽香

3
199209182017/09/29

湯豆腐

0
親友の無実を証明するため歴史学者ギンズブルグの推理がイタリア司法の陰謀を暴く。ノンフィクション実証本格ミステリー第一弾!「その自白、反証可能につき」2017/07/02

四号戦車

0
イタリアは本当に陰謀団体が存在してテロ行為を行った国だからなあ。 P4ロッジ事件2025/04/17

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