内容説明
1214年7月27日、禁を破って、あえて日曜日に戦端がひらかれた。アナール学派の重鎮、フランスを代表する中世史家による、伝説的な戦闘を主題にした古典的「事件史」。
目次
1214年7月27日…
事件(舞台設定;当日)
注釈(平和;戦争;決戦;勝利)
伝説(神話の誕生;再燃;史料;図版)
関連年表
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
May
1
本書で重要なのは、ブーヴィーヌの戦い自体についての記述ではなく、「注釈」の部分。著者が考えるものという留保をつけなくてはならないのだろうが、「注釈」にある戦争と決戦の概念は、日本の中世にも通ずるものがあると私には思われ、非常に面白かった。ただし、著者が史料として掲げているのが、年代記(本文中で引用されているのみならず、関連部分が「史料」部分にまとまって掲載されているというのは珍しいと思う。)などであるため、その内容については吟味が必要だろう。05年7月読了。2016/08/20
じろ
0
ドイツの皇帝、イギリス王、各地の領主に対してフランス王(と教皇)が勝利した決戦。日曜に戦争が行われたこと、騎馬試合と金銭と傭兵、コミューンと歩兵……様々な点から、当日の出来事と、その後どの様に物語られたかを示す。2015/02/19