出版社内容情報
現代まで続く天皇の権力はどのように形成されたのか。記紀神話の謎と大和政権・天皇制の成立過程を解き明かす決定的な日本古代史論。
大山 誠一[オオヤマ セイイチ]
著・文・その他
内容説明
政治権力をもたない天皇が、神話によって神となり日本文化の原点となった。複雑な記紀の神話は、いつ、誰が、どのようにして創作したのか。鍵を握る藤原不比等に着目し、鮮やかに解き明かす。
目次
第1部 天皇制(伊勢と出雲;天皇制)
第2部 記紀神話の解明(記紀神話の構造と問題点;天孫降臨神話;出雲神話)
著者等紹介
大山誠一[オオヤマセイイチ]
1944年、東京生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大学大学院博士課程単位取得満期退学。現在、中部大学名誉教授。専門は日本古代政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ごいんきょ
6
一部は同意。一部は違う解釈もできそうな気がします。 それにしても冗長だ。2018/03/06
nori
5
Intrigue by 不比等 seems logical and modern Japanese including me may understand what author said. But in 7th century those rulers were atheists? Mainstream of history is strong power in 天武 dynasty. He did not explain for it but just guessed as mastermind.2020/07/09
Junko Yamamoto
1
古事記と日本書紀 2つの神話がある謎、出雲神話が古事記だけで風土記にはない謎、が明らかになった。出雲大社にソガ社があり、日本書紀にはスサノオが当時の敵国新羅から来たと嫌がらせのように書かれている理由がわかった。2020/06/03
Masataka Sakai
0
神話を現実と結びつける壮大な研究 武力と経済で君臨するのが普通の国だが、日本はやはり特別だ。 この勢いで近代の隣国の無理難題を暴いていただきたい2017/12/25