内容説明
鋸鍛冶職人である著者が発掘された遺物を手がかりに古代の鍛冶道具を現代に甦らせ、使用実験を重ねるなかで、それらが「道具」として生きていた往時の姿を描き出す。さらに豊富な史料を職人のモノの見方で読み解いた、近代初頭に至るまでの“手触わり”の鍛冶道具史。
目次
はじめに 鋸をつくる
第1章 碪(かなしき)考
第2章 鉄縛(かなしき)と鉄床(かなとこ)
第3章 〓(ならし)
第4章 鎚(つち)
第5章 鉗(はし)と鋏(はさみ)
第6章 鞴(ふいご)
第7章 鞴の起源
第8章 鞴口(はぐち)
第9章 〓(せん)
第10章 鑢(やすり)
第11章 鏨(たがね)
終章 古墳出土の鍛冶具について