感想・レビュー
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牡丹寺境内たこ焼きを許す 蟇は家族蜥蜴は間借揚羽は客 荒梅雨の篠つく雨となりにけり 東横線より俯瞰して花樗(おうち) 国宝に洩れし神将が萩刈れり 父ありき遠き日藤を見にゆきし 春の夜やいつもの宿のいつもの間 樗さいて家鴨がゐればそれでよし 釣堀の自販機鮒を驚かす 兄すでに亡くてその子と墓洗ふ 蚤取のこと孝経に伝へけり 遅ざくら散るをりしもほととぎす 冬の坂に転倒せるは家人に秘す 万愚説信ぜねば生きられず 梅雨長しスーパーマーケットは子が買出し 昼寝より覚めて起ちたる漢かな 昼寝より覚めて胸中何もなし2018/06/03
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- 和書
- 産業連関 〈第7巻3号〉