宮沢賢治 星の図誌

宮沢賢治 星の図誌

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B5判/ページ数 246p/高さ 24X19cm
  • 商品コード 9784582367027
  • NDC分類 910.268

内容説明

そのとき―宮沢賢治はいったいどういう星空を見ていたのだろうか。銀河やオリオン星座やプレアデス星団を、北上川の上や、あのひろびろとした種山が原の上で。その時、どういう思いであのように凛々たる星空を見ていたのだろうか。賢治の童話や詩篇を手がかりに、賢治の見た大銀河の世界を再現!

目次

序(『雁の童子』とプレアデス星団;『銀河鉄道の夜』―北上川と双子の星;『密教風の誘惑』と暗黒星雲)
1 童話の世界(はじめに;『双子の星』―銀の笛を吹く;『シグナルとシグナレス』―やさしい腕木を伸ばす;『よだかの星』―今でも燃えています;『水仙月の四日』―ガラスの水車;『烏の北斗七星』―マヂェルの星に;『土神と狐』―かもがやの穂が;『インドラの網』―光って顫えて燃えます;『手紙 4』―雨雪を取って来てやろう)
2 『銀河鉄道の夜』(はじめに;銀河鉄道はどこを走るか;「午后の授業」;「天気輪の柱」;「銀河ステーション」と「プリオシン海岸」;「アルビレオの観測所」;蝎の火と赤い目玉;「ケンタウル祭」;南十字星;暗黒星雲と「プレシオスの鎖」)
3 詩の世界(はじめに―『薤露青』をたよりに;『ぬすびと』と『空明と傷痍』;『東岩手火山』;『原体剣舞連』;『北いっぱいの星ぞらに』;『暁穹への嫉妬』;『東の雲ははやくも蜜のいろに燃え』(初期稿『普香天子』)
『晴天恣意』(初期稿『水沢臨時緯度観測所にて』)
『温く含んだ南の風が』(初期稿『密教風の誘惑』『夏夜狂燥』)
『敗れし少年の歌へる』
『虚空会』とコスモス体験―まとめにかえて)
賢治の星を索めて(藤井旭)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

57
図書館本。カバーを外した黒い本体の方が、デザイン的に良かった。北上川のイギリス海岸に映る銀河の姿をぜひ見たいとは思うけど、ほぼ一世紀後の今では、かなり難しいんですね。チュンセとポウセを、ふたご座と思い込んでいたのですが、どれかの連星らしいです。そういえば賢治は「双子の星」と書いていました。「星座」ではなくて。「花粉ぐらいの」という形容も、カストルとポルックスでは合わないし、思い込みは恐ろしいですね。藤井さんの風景入りの星野写真がすばらしい本でした。2019/06/15

mii22.

52
銀河やプレアデス星団に思いを巡らし星空を見上げながら、双子の星や雁の童子のお話を空想したり、北上川と天の川の境界線を見つめながら銀河鉄道を走らせてみたりしたのだろうか..美しい星のお話を数多く書いた賢治のみた星空がどんなものだったのか知りたくて読んでみた。最近読んだ「インドラの網」や「銀河鉄道の夜」があまりにも美しい表現で情景描写されていたので、元々好きだった星座や鉱石に最近むくむくと興味が湧いてきた。賢治の童話と合わせて星の解説もされているので分かりやすく、まだ未読の作品もどんどん読みたくなってきた。2017/10/13

せがわ

1
石に続けて読んでみた。こっちの方ががっつり賢治ワールド。重たい。写真集としてぱら読みしたらきれいだった。2014/02/20

1bit_memo

1
あ、この本写真がとても良かった。また見たい。

0
南十字星が観たくなった2024/12/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/183360
  • ご注意事項

最近チェックした商品