内容説明
そのとき―宮沢賢治はいったいどういう星空を見ていたのだろうか。銀河やオリオン星座やプレアデス星団を、北上川の上や、あのひろびろとした種山が原の上で。その時、どういう思いであのように凛々たる星空を見ていたのだろうか。賢治の童話や詩篇を手がかりに、賢治の見た大銀河の世界を再現!
目次
序(『雁の童子』とプレアデス星団;『銀河鉄道の夜』―北上川と双子の星;『密教風の誘惑』と暗黒星雲)
1 童話の世界(はじめに;『双子の星』―銀の笛を吹く;『シグナルとシグナレス』―やさしい腕木を伸ばす;『よだかの星』―今でも燃えています;『水仙月の四日』―ガラスの水車;『烏の北斗七星』―マヂェルの星に;『土神と狐』―かもがやの穂が;『インドラの網』―光って顫えて燃えます;『手紙 4』―雨雪を取って来てやろう)
2 『銀河鉄道の夜』(はじめに;銀河鉄道はどこを走るか;「午后の授業」;「天気輪の柱」;「銀河ステーション」と「プリオシン海岸」;「アルビレオの観測所」;蝎の火と赤い目玉;「ケンタウル祭」;南十字星;暗黒星雲と「プレシオスの鎖」)
3 詩の世界(はじめに―『薤露青』をたよりに;『ぬすびと』と『空明と傷痍』;『東岩手火山』;『原体剣舞連』;『北いっぱいの星ぞらに』;『暁穹への嫉妬』;『東の雲ははやくも蜜のいろに燃え』(初期稿『普香天子』)
『晴天恣意』(初期稿『水沢臨時緯度観測所にて』)
『温く含んだ南の風が』(初期稿『密教風の誘惑』『夏夜狂燥』)
『敗れし少年の歌へる』
『虚空会』とコスモス体験―まとめにかえて)
賢治の星を索めて(藤井旭)
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へくとぱすかる
mii22.
せがわ
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