内容説明
抱腹絶倒の二大傑作を江戸庶民文化の広いコンテクストの中で読み解く。酔っぱらいの生態から長屋の井戸端会議まで微に入り細を穿って描写する、式亭三馬のとにかくおかしい“物真似の文章”の復権。
目次
第1講 江戸の庶民文芸と浮世物真似(三笑亭可楽の落語〈おとしばなし〉;『酩酊気質』と『戯場枠言幕の外』;浮世物真似という演芸)
第2講 『浮世風呂』を読む
第3講 『浮世床』を読む―町内のはなし(「場」としての髪結床;遊里から長屋へ;戯作を葬り去った近代の芸術理論)
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