内容説明
ざわめくことばに、耳をすませ。それは「歴史」を解体するカオスの華やさだ。注目のクレオール作家2人による、新たな実存のためのマニフェスト。
目次
書かれた岩
年代記の記録
船倉の叫びとマルーンの沈黙
プランテーション、アビタシオン
町、断絶と影
叫びへの回帰
根づいた、世界への彷徨
融和した自己への復帰
締めくくり
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
刳森伸一
4
クレオールの社会の解説書と思って読んだのだが、実際にはクレオール文学の概説であった。邦題にもう少し工夫が欲しい。内容はクレオール文学についてあまり知識のない自分にとって刺激的。しかし、個々の作品を読んでいないので(豊富な引用があるとはいえ)今ひとつ感触が掴めなかった。残念。2018/04/03
moti moti
0
フランス領カリブ(ハイチ含む)の文学史。解説には色々小難しいことが書いてあるけれど。マーカス・カーヴィーの名前が出てくる。彼の蒔いた種があるいはラスタに、あるいはクレオールになったなどと夢想したりしてみるのも一興。2021/04/14