感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tonex
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『金瓶梅』に『世説新語』からの引用があったので確認するため手にとった。『顔氏家訓』も拾い読みしてみたが、読書に関する話が興味深かった。細かいところにとらわれず大意をつかめとのこと。『世説新語』も『顔氏家訓』もきちんと読む価値あり。2014/12/09
水瀬しあ
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目当ては「世説新語」。「顔氏家訓」の方は流し読みです。「世説新語」には三国志の人物(主に魏)もちらほら登場。知っている人物のエピソードが出てくると楽しい。小説要素が強いので、それ以外にも面白い話がたくさんあります。「君達の気分はぶち壊せる程度のものだったのか」というような小気味よい応酬や、稲を知らなかったのがショックで3日引きこもった簡文帝のエピソードなど(笑) 2005/05/12
summerman
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世説新語目当てに読んだがよくある中国の賢人説話って感じで何も面白くはなかった。一方の顔氏家訓は非常に良い。身近で共感できる例が多いからかな。「いつの時代も考えることは同じね~」みたいな言い方をすると陳腐に聞こえちゃうけど、懸命な言葉は時代を超えるということではないかしら。当時の家とか子孫に対する感覚って今とは比べるべくもないだろうしねえ。とはいえ読みやすい読め読めとは決して言えんわね。中国語の文字とか音韻とか資料的価値寄りの話題にかなりの分量が割かれているのも事実でね。こういうのは抄訳で読むのが賢いわね。2023/07/22