目次
カバラー学者
恩寵の天使
哲学者の見解
シャーマン
天使のイメージ
主の御使い
天使の奏楽
ロゴス
ソフィア
大天使とサタン〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
evifrei
10
資料集。様々な地域・時代の神の使いたる天使像を描き出す。シリーズ屈指の文章の少なさで、中心になるのは専ら像や絵画など視覚的資料となっている。「言葉に頼るのではなく想起せよ」という執筆者の意図なのだろうか。とはいえ、これが致命的な欠点になっているのではなく、地引き網方式に天使像を浚っていくのはこれはこれで1つのアプローチとして楽しめた。トルコの天使画などに関しては生まれて初めて見たというレベルだ。どうしても天使というとカバラーやイスラム教・キリスト教の一時代に偏りがちだが、本書はそういう弊害がなく楽しめた。2020/02/19