出版社内容情報
新進気鋭の中国映像文化研究者による、現代中国のリアルな姿を活写したドキュメンタリー映画研究。公的に上映されない民間自主制作映画ゆえの、率直な社会描写の魅力を紹介する。
内容説明
中国の「市場」と「体制」から挟撃される独立ドキュメンタリー映画の現在に迫る。中国アンダーグラウンドを見る!
目次
第1章 中国独立ドキュメンタリーの出現(『流浪北京』と「尚義街六号」の詩人たち;「新ドキュメンタリー」という衝動;第六世代と独立映画;第三世代詩人の出現)
第2章 テレビ体制と独立ドキュメンタリー(「特集番組」の由来;小川紳介とワイズマン;ユートピアから現実へ;「体制」内の「独立」)
第3章 デジタルビデオと個人映画(デジタルビデオの普及と個人映画;「周縁」との出会い;カメラを持った女;映像の充実へ)
第4章 映画を見る運動(海賊版からシネクラブへ;映画を見る運動とネット空間;「見ること」から「撮ること」へ;「雲の南」の映画運動)
第5章 中国独立ドキュメンタリーの現在(三峡を記録する;記録と歴史;映画を土地に返す)
著者等紹介
佐藤賢[サトウケン]
1975年生まれ。東京都立大学人文学部中国文学専攻卒業。一橋大学大学院言語社会研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。首都大学東京都市教養学部助教を経て、現在は明海大学外国語学部中国語学科専任講師。専攻は中国文学、映画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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