出版社内容情報
「日独防共協定の産物」として語られてきた原節子主演の伝説的映画『新しき土』の真実とその時代を、日独双方の視点から明かす力作。
瀬川 裕司[セガワ ユウジ]
著・文・その他
内容説明
「日独防共協定の産物」か、「ナチのプロパガンダ」か、果ては「国辱映画」か。若き原節子を“世界の恋人”たらしめた、戦前における「最初で最後の本格的輸出映画」の真相に切り込む力作。日独共同製作の裏側で囁かれ、現在でも定説として語り継がれる数々の嘘と虚報を、ドイツ側の視点も含めて丹念に検証し、『新しき土』という怪物が生み出した時代の精神を明らかにする。
目次
序章 世界への夢
第1章 日本映画の海外進出
第2章 『新しき土』の誕生
第3章 伊丹版・ファンク版の相違点
第4章 批評の諸相
第5章 『新しき土』製作期以降の輸出映画
第6章 関係者の運命
最終章 『新しき土』を生み出したもの
著者等紹介
瀬川裕司[セガワユウジ]
広島県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在、明治大学教授。専門は映画学およびドイツ文化史。主著に、『美の魔力 レーニ・リーフェンシュタールの真実』(パンドラ、芸術選奨新人賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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