内容説明
映像文化を駆け抜けた巨人の生涯。俳優、編集者、映画製作者として、映像メディアの先端に立ち続けた稀有な人物、岡田桑三。
目次
社会的パフォーマーとしての岡田桑三―表の領域と裏の領域
岡田桑三の少年期―教会人脈と女縁
はじめての西欧―岡田桑三がベルリンで得たもの
関東大震災後の社会運動と文化運動―新人会と心座
メディアの産業化とマルクス主義―プロデューサーの誕生
映画俳優「山内光」の誕生―岡田桑三と岡田嘉子の周辺
結婚―一九二九年ソビエト旅行の同伴者
プロレタリア映画への夢―ソビエト映画が徴たもの
プロレタリア映画の挫折―プロキノと岡田桑三
対抗的な文化運動としての写真―ソヴェートの友の会と『光画』〔ほか〕
著者等紹介
川崎賢子[カワサキケンコ]
1956年生まれ。東京女子大学大学院文学研究科修了。専攻、近代日本文学文化。文芸評論家。東京女子大学非常勤講師など。著書に『彼等の昭和』(白水社、サントリー学芸賞受賞)など
原田健一[ハラダケンイチ]
1956年生まれ。映像・音楽の製作、プロデュースをおこなう。1992年より、和歌山県田辺市南方熊楠旧邸の調査に従事、『熊楠研究』編集委員。現在、東洋大学大学院博士課程在籍中。専攻、メディア史、マス・コミュニケーション理論
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