内容説明
簡潔な空間に優雅な気韻が満ち、庭と建物は一つとなって賓客を和ませる―。京都御苑の森に、伝統技術と現代工法の融合が生み出した平成の数寄屋「京都迎賓館」。日本文化による「もてなしの館」を、四季の移ろいのなかにとらえた豪華写真集。
著者等紹介
村井修[ムライオサム]
1928年、愛知県半田市生まれ。1950年、東京写真工業専門学校(現・東京工芸大学)卒業。1953年より、フリーランスとして建築誌、美術誌などの仕事に携わり、丹下健三氏、白井晟一氏をはじめとする著名な建築家、佐藤忠良氏、流政之氏をはじめ多くの彫刻家の作品などを撮影。2010年、国内外の写真展や写真著作によって、日本の現代建築・彫刻・都市や街並みを世界に伝えた業績により、日本建築学会文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メルセ・ひすい
1
14-23 赤28 …和風建築の品格が建物の隅々にまで匂っている… そしてモダンで今日的な粋なデザイン 仰々しい衒いがなく、広い邸内をめぐると品格の重み大和の伝統美が総身に滲みてくる。館から眺める庭の佇まいが…竹穂垣が… おもわずその雰囲気のなかに降りて解け込みたい誘惑にかられる…現代和風の粋と伝統技能の結集である京都迎賓館。建築からしつらえまで、その技と美を探るとともに、日本人のもてなし方で世界の賓客を接遇する京都迎賓館から、現代日本の精神を垣間見る。 2010/12/05