九龍城砦

九龍城砦

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  • サイズ B4判/ページ数 159p/高さ 24X32cm
  • 商品コード 9784582277364
  • NDC分類 368.2
  • Cコード C0072

出版社内容情報

清朝時代の砦跡に長年、無秩序に建築された大スラム複合建物、通称・九龍城の全貌とその崩壊過程を伝える写真展開。

内容説明

20世紀最大・最後の超迷宮、香港を象徴する謎の高層スラム伝説の九龍城砦ここに甦る。宮本隆司写真集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

61
映画「トワイライト・ウォリアーズ」を観て九龍城砦に興味を持つ。九龍城砦に入り込み取り壊されるまでを撮影していた宮本隆司。ここにはリアルな「トワイライト・ウォリアーズ」がある。映画パンフレットによると、香港には九龍城砦の記録はほとんど無く、日本の文献を映画セットの参考にしたらしい。この本もその一つに挙げられていた。歴史の狭間が生んだ迷宮。荒俣宏の潜入記も掲載されている。2025/03/18

紫陽花と雨

13
モノクロームで刻まれた、今はもう存在しない、九龍城砦の写真集。「九龍城砦」については、おそらく昔本か何かで読んで、気がついたら認識していたのだけれど、年代的に考えると、多分私が九龍を認識した時には、もうこの世界に存在していなかった場所なのだ…。『九龍ジェネリックロマンス』のアニメを見ていて、思わず図書館で借りてしまった。モノクロ写真なので暗さも目立つけど、光も際立って見えるような…かつてそこにあった誰かの日々が、こちらを見つめ返してきて、なんだか不思議な気持ちになります。荒俣宏先生のテキスト付。2025/05/26

かわうそ

11
九龍城と聞けば「ものすごく無法地帯な迷宮」というイメージしかない。しかし写真を見ると、子供のいたし、お店とかもあったのね。ちょっと意外。時代的、政治的な背景はいろいろとあったのだろうけれど、独特な雰囲気を醸すこの大迷宮、中の住民でもその全容を知るものはいたのだろうか?複雑怪奇という言葉をそのまま現したようなこの建造物が今ではもう無いのかと思うとちょっと残念な気もした。2016/08/25

いさ

4
「九龍城の中庭に遊ぶ子供や老人たちが、貴族の血を引くやんごとない人々のような気がした」今はもう存在しない街への潜入記録。恐怖、嫌悪、衝撃、そして生還と愛惜。この街は伝説となるに足りる。そして、今日もどこかに存在し続けているんだ。2015/01/11

Koki Miyachi

4
1993年に解体された幻の迷宮「九龍城砦」。香港島が割譲されて以来英国に支配されてきた香港の中で、唯一清国の統括権が及ぶとされてきた。その後政治的な小競り合いが連綿と続き、遂に解体された。ほんの2.7haの空間に超高密度に自然発生的に形成された生活空間の集積の映像は、やけに物悲しく妙な静けさを感じさせる。建築物というよりも不気味な一種の生命体のような生々しさを漂わせていた。2013/06/08

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