出版社内容情報
複雑な中国陶磁の歴史を単純な時代別に終止せず、親しみ易い21のテーマに区分し、その全貌を明らかにする。発掘調査等の最新の研究成果を反映し、第一線の研究者による執筆。世界中の名品図版を多数収録した。
内容説明
近年の、中国による景徳鎮官窯（宣徳・成化期など）の画期的な発掘成果をふまえ“金襴手”“万暦赤絵”など、嘉靖・万暦期に代表される絢爛豪華な色絵磁器の世界を紹介。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tnk
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一口に五彩といっても多様だなと思った。赤の割合のみならず、白地の色調や輪郭線の色も印象を大きく左右する。 「見る者の感覚や感性に直接訴えかける、きわめて表現主義的な装飾世界」を、内奥の表出を是とする風潮、陶磁器享受層の広がりと関連付けるのはなるほどと思った。 ただ、多様な五彩の年代や関係性はよくわからなかった。2019/01/29
