内容説明
絵本の楽しさは、そこになくてはならない挿絵の魅力。本書は19世紀・20世紀を中心に、イギリス、フランス、アメリカの挿絵本〈黄金期〉をたどる。よりすぐった100冊の稀覯本から、100人のイラストレーターによる傑作挿絵を紹介。愛らしく、妖しく、緻密なイラストレーション集。
目次
1 近代イラストレーションのはじまり(フランスの銅版画入り書物と寓意紋章本;トマス・ビユイックと木口木版挿絵の流行;「パンチ」誌と戯画の系譜;ロマン派と風景画集;子供の絵本と妖精の絵本)
2 ブックデザインの大衆化と私家本印房の発生(『ポールとヴィルジニ』にみる時代潮流;ギュスターヴ・ドレの世紀;イギリス文芸雑誌のデザイン;主観としての〈美〉の誕生)
3 〈ブックス・ビューティフル〉の理念(〈挿絵本黄金期〉をつくった人々;パペとポップ・アート精神;木版画が新しい思潮をつくる)
4 アメリカン・ドリームの絵師たち(アメリカ挿絵界の主役たち;マス・マガジンの美学)
古い挿絵本はどのように再発見されたか