出版社内容情報
能の家に生まれ身体化された伝統から60~70年代の〈前衛〉まで、舞台芸術の様々な花を身をもって試みた鬼才の、初の本格的評伝。
内容説明
観世名家に生まれ、60年代演劇運動の先頭にたち、多ジャンルとの多彩なコラボレーションを経て70年代末能界に復帰、演出家として、役者として、舞人として多方向の舞台への欲望と試行はやむことがなかった―。その多様性、その混沌にわけいるとき、千年の芸能伝承の意義が、ナショナル・ドラマへの転轍されつづける意志が、現代演劇史のなかに育まれた未発の可能性が、“俳優(ワザオギ)のいま”が見えてくる。初めての本格的評伝。
目次
1 誕生の期
2 前史=将来する過去として
3 稽古の期
4 『初舞台』の期
5 青年能楽師の期
6 舞台芸術家を自覚の期
7 演劇の大洋へ
終章 身を変身へさらしつづけて
著者等紹介
船木拓生[フナキタクオ]
1947年生まれ。早稲田大学第二文学部露文科卒。1970年、“山本安英の会”事務局に入り、木下順二『夕鶴』『子午線の祀り』などの制作に携わる。“会”解散後、企画編集プロダクションを経てフリー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。