出版社内容情報
日中戦争に従軍し、中国の報道写真家の草分け的存在となった沙飛(1912─50)。その悲劇的で謎めいた生涯と仕事の意義を現地取材も含めて丹念に辿る本邦初の評伝。
内容説明
謎の残る沙飛(一九一二‐五〇)の生涯と画期的な仕事、日本人医師の射殺事件とその後を、現地取材も含めて丹念に辿った本邦初の評伝。彼の人生は今、わたしたちに何を語り、何を訴えるのか。日中国交正常化五十年の節目に、変えられぬ過去を見つめ、個々人の心情と両国の行方を切実に考えさせる注目作。
目次
プロローグ
第1章 「忘れられたカメラマン」の足跡を追う
第2章 魯迅との邂逅、「カメラを武器に」を決意
第3章 八路軍初の戦場カメラマンに
第4章 画報の創刊に心血を注ぐ
第5章 「日本人医師殺害事件」とその余波
第6章 「名誉回復」と傷痕の行方
エピローグ 二つの家族
追記―なお続くコロナ禍の中で
著者等紹介
加藤千洋[カトウチヒロ]
1947年東京生まれ。1972~2010年の朝日新聞記者時代に北京特派員、編集委員などを歴任。一連の中国報道でボーン・上田記念国際記者賞を受賞。「報道ステーション」初代コメンテーター、同志社大学大学院教授などを経て、2018年から平安女学院大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- 午前3時25分