- ホーム
- > 和書
- > 芸術
- > 絵画・作品集
- > 絵画・作品集(西洋)
内容説明
孤高の詩人にして、異能の画家。20世紀フランスが生んだ偉大なる幻視者アンリ・ミショー。奔流となって流れ出すエネルギー、無垢なるイマージュ、そのなかからたちあらわれる怪物、亡霊、そして「ひとのかたち」。全59点の絵画・デッサンと、詩人本人の言葉によって織り上げられた、恐るべき詩画集。瀧口修造「アンリ・ミショー、詩人への私の近づき」特別収録。
目次
絵画とテクスト
アンリ・ミショー、詩人への私の近づき
アンリ・ミショー ひとのかたち
Henri Michaux/Emerging Figures
アンリ・ミショーの生涯
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新田新一
31
フランスの詩人で画家のアンリ・ミショーの詩画集。詩と絵が一体となって、斬新で幻想的な世界を作り上げています。特に絵は、未発見の古代の部族の象形文字や洞窟画といった趣で、底知れぬ神秘性を感じました。絵も詩も自分の感性を足掛かりにして、全く新しいものを作り出す表現形式なので人の心の深いところに訴えるのかもしれません。フランス語の原文も載っており、ミショーの詩の美しさを味わうことができます。フランス語はごく基礎的な事しか分からないのですが、英語と似ている面もあるし、訳文もあるので文の輪郭程度は掴めました。2024/12/04
ぞしま
8
詩人であり画家でもあるアンリ•ミショー。メスカリン素描は、あまり覗きこみたくない世界ではあったけど、印象に残った。どこかアニミズムを想起させるような作品もあるし、クレーのような雰囲気も感じる。根を張った…というような重厚さでは決してないのだが、土とか地の持つ下へ向かうエネルギー…重力を個人的に感じたのだが、これは作者のいう、「すべては、ムーヴマンである。」ということの一つのあらわれなのだろうか。描く際に"速さ"を意識していたという話も興味深い。フリージャズとかあの辺の世界との親和性も強く感じた。2015/10/10
月
5
汚点(しみ)の祝祭、腕の音階。さまざまな運動。人は無の中に跳びこむ。旋回するさまざまな努力。人はただ一人でありながら、大勢群がっている。何という数えきれないほどの人類が前進し、つけ加え、広がり、広がっているのだろう。疲労よ、さらば。橋の基台の棲息地のつましい両足動物よ。引き抜かれた鞘よ、さらば。人は、どんな他者でもいいが、とにかく他者だ。(詩集ムーヴマンより)2017/12/16
zk
2
衝撃。ドゥルーズがミショーによく言及してるので買ってみたがまた好きな作家が1人増えた。2020/03/06
C98
0
シブイ本